ニセコなだれ情報 Niseko Avalanche Information
- Category: 旅・ニセコ 知床 小笠原 九州島
- 2018年01月01日
author : ニセコ雪崩調査所
ニセコなだれ情報 第29号 Niseko Avalanche Info No.29
山麓6時+1度降雪わずか、モイワ800m-1.4度東3.9m/s降雪わずか、東からのふきだまり発達、アンヌプリ1150m-6度東10m/s降雪わずか、ヒラフ1250m-4度東10m/s降雪わずか、日本海弁慶岬南9m/s、神威岬東7m/s気圧1009hPa波高0.8m、
低気圧前面で東からの湿った降雪、標高1000m以上は吹雪く見込み。各山頂ゲートは開けられる予定。天候が悪化すればすぐに閉じる。
東からの吹雪はバックボウル側壁など東に面した急斜面に硬いスラブを作りやすい。過去にこの転倒破壊による雪崩事故が起こっている。雪の量に関係なく条件がそろえば雪崩は起こる。
今日は昨日のような良い条件ではない。低気圧通過後、西からの風雪が強まる。気象条件に合わせた無理のない計画を。
大沢や鉱山の沢に意味不明のトラバースラインがついている。急斜面のトラバースは時に雪崩を誘発する。またそのラインに誘導されて多くがそれに続き事故発生の確率を高める。
リフトを使い汗をかかずにトラバースし、西尾根に上がって五色へと向かうのは、ニセコのような人の多い山では他者への配慮が足りない行為と言わざるを得ない。
登山者なら汗をかいて山頂チンポコ岩経由で五色温泉に行くことをお願いする。
昨日のトラックが消えるほど雪は入っていない。荒れた斜面での転倒衝突、天候急変に注意。謹賀新年。