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ニセコなだれ情報  Niseko Avalanche Information


2017.12.22 Friday

author : ニセコ雪崩調査所

ニセコなだれ情報 第19号 Niseko Avalanche Info No.19




山麓4時-1度降雪わずか、おだやか、モイワ800m-4.9度西5.5m/s雪庇ふきだまり発達降雪わずか視界良、アンヌプリ、ヒラフデータなし、弁慶岬北北西10m/s、神威岬西南西8m/s気圧1021hPa波高1.3m。



気圧の傾きが緩み風は弱まっている。朝4時の観察で昨夜半までに作られたふきだまりは安定しはじめているが、衝撃試験では昨日の暖気降雪のアラレ層から40cmで破断する。

標高800m以上の風下雪庇斜面、ノールのリスクは低下し始めている。しかし油断はならない。特に立ち入り禁止区域春の滝は降雪推移から破断面厚さ150cmの大きな雪崩の可能性が続く。南斜面のため日差しで表面に薄い湿雪スラブができやすく、そこへの刺激が引き金となって積雪全体の雪崩を誘発する可能性がある。発生予測は12月14日低気圧降雪層。



多くの雪崩事故は吹雪やその直後、多量の降雪下で起こっている。この2、3日の降雪推移から鉱山の沢側壁稜線直下で雪崩が起これば高速で長距離を走る見込み。雪崩の危険を軽視してはならない。風が弱まって晴れれば雪は落ち着いてくる。そうなれば素晴らしいパウダーにありつける。森の中の雪は風と気温上昇の影響を受けているが反発する良い雪。



山頂稜線で雪庇崩壊の危険があるため各トップリフトの運行は未定。安全が確認され次第運行される。ゲート開閉は遅れる見込み。良い一日を。




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