『三風四雨、早春漕海』 【三】阿久根へ
- Category: 旅・ニセコ 知床 小笠原 九州島
- 2006年03月08日

脇本サンセットビーチから唐浜海水浴場へ。
べた凪できりがうっすらかかる暖かい海に漕ぎ出す。
じきに南西の強風と雨に叩かれながら南下することに。
早春の天気は変りやすい。

阿久根大島が霧のかなたに浮かび上がる。
この日は川内原発・火力発電所の煙突が目印だ。

キャンプ地(唐浜海水浴場)に友人の森夫妻が現れてびっくり。
しんちゃん写真ありがとう。
良くここがわかったなあ。
森さんの奥さんに教えてもらったのだが、
コンクリートの上に無数のカタツムリが塩をなめに集まっていた。
殻だけ残っていたらミステリーだ。
雷がゴロゴロなる中で、次の嵐に備えて、
装備とカヤックを浜から4往復して屋根の下に運び上げた。
パフィンに比べたら全く苦にならない。
今夜、前線と低気圧が接近する。屋根の下にもかかわらず、
一晩中横殴りの雨と風でなにもかもびしょぬれに。
天気の悪い日の停滞は何の意味もない。
このあと、毎日がテントの耐風・防水試験のような日々が始まる。
10年近いテントのフライはあらゆる目止めテープが剥離しはじめていた。
ロープワークを駆使して耐える。泥投げゲームなら負けない。
最後まで立っていれば良いのだから。