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2007夏 牛深築の島~法が島~鶴葉山公園付近での注意点。


グラスボート
photo M.takuma  観光グラスボートは岸ぎりぎりに接近します。
そのため万が一の退路はバックしかありません。
背後に接近しないこと。



 牛深エリアの『法が島』南端と『鶴葉山公園』のある岬側一帯
はグラスボートの航路になっており
シーカヤックの立ち入りは基本的にしていません。

 数年前は『築の島』北側もグラスボートのコースになっていました。
この所要時間とメインコースは江崎汽船のWEBで確認できます。(例外もあります。)

WEB
http://www.ezax.co.jp/

 *2005年の7月23日から2年が過ぎて、
考えてみると、グラスボートが去ったあと、
スラックタイム/憩流時にフェリーグライドで横断することは可能です。
但し、リーダーのフィールドへの理解度、
グループのスキルの習熟具合やフィットネス度によります。
 どこでもそうですが、狭くて船舶の交通の多い、瀬戸は練習場所ではありませんし、実験場所でもありません。

満潮時は公園側のビーチは水没します。
微妙な時間帯の時は渡らないか、カヤックから離れる時はトーラインを利用してもやいます。
ここの潮流はフクザツです。現場100回を基本とします。
 

 このときは出艇時にグラスボートが去ったかどうかを確認する必要があります。
タイムスケジュールが当てにならないので注意が必要です。

  『築の島』に渡る際はいくつか留意していただきたい点があります。



つるはやま
photo M.takuma 写真手前が鶴葉山公園、水路をはさんで築の島。

① 潮汐を確認して渡る(フェリーグライドする)こと。
潮の速い現場はグラスボートも含めて交通量のある狭い瀬戸です。
島から発達した砂嘴と鶴葉山公園の岬のせいで
カヤッカーの視線からはさつき浦側の視界はありません。
つまり漁船からも全く見えない。

 経験有るカヤッカーであれば、
おのずと島への横断ルートは決まってきます。
オコ瀬からわたるときは瀬戸全体が見渡せる位置まで移動してから
フェリーグライドを開始します。
 
②用もなく瀬戸に入ったり、あからさまにグラスボートの運航を妨害しないこと。
交差点のなかで子供がスケボーで遊ぶようなものです。
残念ながら、この日曜日にもシットオンで不用意に漕ぐ方がいました。
ラッキーさんと呼んでいます。

 グループで条件が悪い時に瀬戸をわたる場合は船舶の見張りをたてて、
1艇ごとにフェリーグライドをする。
トリップのリーダー/経験者はいつでもあらかじめ決めた合図を出し、場合により、レスキューを行う。
また、必要に応じてトウラインを出す。
 
*リーダーはフェリーグライド時のトーイングを習熟すること。
 対岸は大きくて強いエディとボイルラインが発生する。
積雪期の登山やバックカントリースキーで言えば、
なだれの恐れの有る沢やスロープの横断と同じです。


 これまで鶴葉山公園の岬側のビーチに渡るのは海況の悪化や特別な事情などで
チームに危険が迫った時のみです。これまでそんな時は
数回しかありません。
 
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築の島瀬戸 強烈な流れは風と潮とウネリが生み出す。
ここではフェリーグライドは必須テクニックです。
 渡りきったところには巨大なエディ。そこもグラスボートの通過ポイント。

③ カヤックのコントロールのできない初心者だけで島に
渡らないこと。  現場の海域を熟知したものと入るか
必要十分な経験とトレーニングを積むこと。 
  
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photo M.takuma いくつかの条件が重なると3~4ノットの流れが生じる。
経験者なら楽しい遊びのフィールドにすぎない。


④あいまいな判断で瀬戸を大人数で渡らないこと。
リーダーは流される人を見越したライン取りを行う。
築の島から発達した砂嘴のため、見通しが全くききません。
小さな瀬戸は漁船の通り道です。
 カヤッカーだけの海ではありません。周囲への配慮が
かけないように、シーマンシップを第一に漕ぐこと。

 付近は漁が盛んです。 グループで漕ぐ場合は
一列になって海上の交通をふさがないこと。
場所により、パドルが触れるぐらいの間隔でかたまって漕ぎ、
他の船舶に注意を怠らない。

 網が入っているポイントには、たいてい旗つきのブイが浮いています。
漁船が周囲にいるときはブイの周辺で立ち止まらないこと。


 ⑤当たり前ですが、海水浴場で海水浴客がいるエリアからは出艇しない。
子供や人がいる浜への上陸・離岸は最新の注意をはらいます。
実際にはわざわざ人がいるエリアにあがらないでしょう。
 サーファーが並んでいるポイントに、
わけもなくサーフカヤッカーが入らないのと一緒です。

 
 参考までにこんなローカルルールの紹介です。
自分たちのフィールドを守る為に、海のカヤッカーはこのような共通の認識が必要です。

 三浦半島セイフティシーカヤッキング連絡会のWEB

http://members.jcom.home.ne.jp/mpssn/

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