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2022/09/23(祝日 金曜日)初心者コース 牛深 築の島 オオルリ初見


null砂月の漁師さんも船を港に戻す西風が吹く。

凪いでいる、築の島の最南端を潮に乗ってまわる。
おかしい。
沖のいつもの場所にいる漁師さんに声かけようかと迷うが、なぜか先を急いだ。
一時間遅れでスタートしているせいか?

 阿久根、川内方面まで、なぎの海にオオルリの鳴き声が響く。
築の島を回りこみ、いつものフナ隠しの入江に入るとシギのむれ。
 なんと頭上の張り出した枝に群青、純白、オオルリ。
鮮やかです。渡りの季節は一瞬。

 一瞬風が落ちた1時半撤退のタイミングを誤り逃げ遅れた。
妙な感じがして、何度も向こう側の海を確認しに行ったのにも関わらず。

過去にも同じ失敗がある。
 遠方から来られたお客様に、島でゆっくりしていってね!というオモテナシの気持ちが最初の判断ミスを起こす。
 次のミスまで時間はそうかからない。
全く学んでいなかった。
海は手加減してくれないのに。
null
出の串を目指し十メートル以上の北西風のなかを
トーラインで最初から確保し撤退。わずかな距離の安全圏内まで四十分かかる。

 いつも対岸の風を観る長島の風車は13メートル以上で回転してると。
ヤバい風。海に出たらダメな風。

 上陸後、ゲストの疲労が激しい。
バックドアは大事です。
地滑りで道路がフツウのいま、すぐ向かいのツルハ山公園から歩いて帰れない。
 漕いで民宿はいやの海に降りた階段までは無理で、
出の串二つ目の入江のガードミラー下にあがる。
欲張らない。
自分はいけても、ゲストは無理。
 今日の海は手強い。
歩いて帰ればよい。
歩いて小さな岬を回る度に強烈なブローで白い海面。

 こんな、なんということもない場所で
最悪の事態が起こることは、海のガイドなら誰でも知っている。
事故を起こす。
 甘い海はない。


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09:00 本渡出発
10:30 砂月荘 出艇 
11:30 築の島一周
12:00 昼食
14:00 午後のツーリング
14:40 出の串 上陸
15:15 砂月荘
15:45 装備カヤック回収  所要30分
17:30 本渡

漕行 3キロ


帰り支度の浜で漁師さんから、今日は風が急にきつくなった。
おかしかったと。

 これは、今年2回目だ。
数年に一度はあることだけど、遭遇頻度が上がっている気がする。
現場での気象判断を細かく用心するしかない。

 判断五秒。



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