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8/5(土曜日)初心者スクール&ツーリング 牛深 


1736
双子島にて。船酔いのために緊急避難しました。

時間の前後がありますが、雑記帳のように記載しています。



 漕行:片道2キロ/往復約4キロ 
 
7時40分 本渡市内で合流
8時40分 牛深着 
9時 さつき準備
 水に濡れてからレッスン開始
前進・停止・後進。
スイープ/その場で一回転。

ツーリングへ出発。

11時30分 孖子島の瀬戸の手前で皆で馬乗りの再乗艇で遊ぶ。

11時40分  船酔いで具合の悪い参加者と一旦上陸
立ち上がることもできず、急激に容態が悪化。

*携帯電話やデジカメのデータの為、時刻に微妙なずれがあります。


 5人で協力して、エマージェンシーシートを使って影を作る。
PFDとパドリングジョンを脱がせる。
飲料水を口に当てながら、
首筋にタオルでくるんだ保冷材を当てる。


*干潮いっぱいを1時間過ぎていたので、
潮位が上がってくるのも考えていました。

 事務所のマネージャーに連絡するが最初つながらず。
11時47分 携帯に2回目でつながり、チェックの仕方と指示を仰ぐ

11時53分 昔からお世話になっているさつきの漁師さん宅に連絡。
 漁船でのピックアップをお願いする。
救急車の手配を検討する。
*海上保安庁の118番か一瞬迷いました。

12時17分 再度、漁師さん宅に連絡。同時に救急車の手配を港に。
さつき港へ救急車を呼ぶ。
港から牛深市民病院までは車で10分ほど。

12時19分 再度マネージャーに連絡。

**12:20 天草市消防本部に119番通報入る。
直ちに牛深南消防署に指令。

*こちらの時刻については牛深南消防署の救急隊の搬送記録から得ています。


 まもなく漁船到着。
いかりを打ってもらい、漁船の向きを安定させてくれた。

足場の悪いごろたの浜を全員で胸まで浸かりながら
背中にかついで漁船へ。
他の参加者に横についていただいてサポートを得る。
 握力もなく抱きつくことが出来ない為、背中に背負う。

 皆に協力してもらい漁船の上に上げる。
 浜から動かす時にPFDをもう一度着せてあり、
デッキに引き上げるのにすこし役立っただろうか。


** 12:30 牛深南消防署より、さつき港に救急隊到着。

 漁船が港に消えてしばらくしてから救急車のサイレンが
さつき浦に響き渡った。
満ちてきた潮に追い立てられるように片づけをする。
さっきまで、皆がいた場所はもう水の下です。

** 12:43 牛深市民病院到着  救急外来受付

 漁師さんが心配して、もう一度、孖子島まで来てくださる。
現地を整理してパッキング。
 残りのカヤックを牽引して3艇でさつきへ約2キロを漕ぎ戻る。
残りの2艇は満潮ラインより上の岩場に上げる。

着替えて病院へ各自の車で移動


13時04分 留守宅ベースのマネージャーが牛深に向かっており連絡をとる。

13時30分 牛深市民病院着
点滴を受けているベッドで面会。
目に力がもどっていて笑顔で安心。

13時48分 現場で落ち合う予定だったローカルカヤッカーの友人に
この後のカヤックと装備の回収についてメール
再度電話で友人より連絡あり。

15時 さつきより徒歩と泳ぎで二子島へ
満潮で2箇所瀬戸ができていたため、ドライバッグを頭の上に上げて泳いでわたる。(実は結構楽しい。)

青い海はとても澄みきっていた。素敵な海岸のトレールです。
 途中お神輿が流れ着いていたのを発見。

カヤックの回収。途中で熊本ローカルカヤッカーたちと合流。
ロールの練習

*ロールが出来るようになってからのポイントは
腕でパドルを回すのではなくて『上半身全体のひねりを意識して行う』

17時半 友人たちに手伝ってもらい片付け。 
18時 さつき出発 漁師さんに無事の挨拶に伺う。
18時50分 事務所着 片付け。
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 反省 

8/10(木曜日)スクールの後、牛深市民病院と南消防署へ。
消防署の所長さんと話すよい機会になりました。


 『発症から救急隊の手に渡すまで時間はどれくらい経過したのだろうか?
 また病院に到着して診察を受けるまでの時間は?』

 出発点から近いとはいえ、カヤックでしかいけない無人島の浜でおきたので、
本人も仲間たちも、さぞ不安だったと思います。
私も慌てました。

 今回、仲間の皆さんの協力があったおかげで迅速に確実に
医療機関に送ることができました。
 あらためて感謝いたします。
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『判断すること』
 現場で症状の見極めは困難。医者が現地にいても機材もなく
見極めは困難だそうです。
 迅速な医療機関への移送が最も優先される。

熱中症か、熱射病か?
・過換気症候群か?
四肢の痺れ/麻痺、および両手の指がつる。
(全身の観察から半身麻痺ではないので、脳の障害によるものではなさそう)

 詳しくは
日本赤十字社 救急法講習教本130p
不整地での搬送方法も掲載されている。

*対処としてペーパーバッグ法が有効だと、
あとからやり方をお医者様に習う。
 しかし、原因がそれだと見立てる能力がない場合は迅速に
医療機関に送ることが優先されると考えます。


 飲み水はポカリスエットはなかったが、アクエリアスを少しずつ与える。
ポカリスエットはお医者様もお勧めです。
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*症状
意識はあり、ちゃんと話ができる。
 しかし、時々、急に呼吸が激しくなる。意識も朦朧とする。

 しばらく安静にしておくと、本人も精神的に落ち着いた様子。
大丈夫ですか?船が迎えにきますよ。救急車がきますよ。など
声を掛ける。

 夏の炎天下のアクティビティのため、日射病や、熱中症の
防御策は十分とっています。
 ポカリスエットなど、吸収の良い水を飲むことや
しばしば遊びながら水に浸かり身体を冷やすこと。

 *海外のツアーではわざとガイドがパドルを止めて、
水を飲む。。
こうすることで参加者も止まって同じように水を飲むし、
場所に寄っては、一日1L飲むことを義務付けられる。

  しかし、参加者個人の前日までの健康/体調管理まではガイドは見れません。
 野外での活動なので、可能な限りベストコンデションで参加していただきたい。
 また、何か身体に不安があったら、遠慮なく申し出て欲しい。
グループ全体の安全の為にも。

 あとから、前夜に1~2時間の睡眠しかとっていないと
聞かされて、思ったとおりだとうなずくのであった。

 興奮して眠れないのは大人になってからでもいっしょですね。
睡眠時間がかなり短い方が、ときどきいらっしゃるのですが、船酔いは人によります。
とにかく本当に無事でよかったです。

 当日は美しい海はべたなぎで風もなくおだやか。
最高のコンデションで起きた出来事でした。


 港 牛深 潮 中潮
満潮 3:43 (221cm)   18:20 (231cm)
干潮 11:04 (66cm) 23:48 (159cm)
日出 5:36   日入 19:14  


Japan - Ushibuka
Fr21 4 ENE 0.3 4 ESE 27 - 0
Sa00 4 ENE 0.3 7 S 26 0 0
Sa03 5 ENE 0.2 7 S 26 0 0
Sa06 6 ENE 0.2 7 S 26 0 0
Sa09 6 NE 0.2 7 S 28 0 0
Sa12 4 NNE 0.2 7 S 29 1 0
Sa15 2 E 0.2 7 SSE 29 1 1
Sa18 4 SE 0.2 7 SSE 29 1 0
Sa21 6 SE 0.3 7 SSE 27 1 0
時系列予報

牛深 5日 6日
時 間 6時~9時 9時~12時 12時~15時 15時~18時 18時~21時 21時~0時 0時~3時 3時~6時
天 気
風 向 東 東 北東 南 南東 北東 北東 北東
風 速 3~5m/s 3~5m/s 0~2m/s 0~2m/s 0~2m/s 0~2m/s 3~5m/s 3~5m/s
波 高 1.0m


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天気概況
5日4時
発表 九州北部地方は、太平洋高気圧に覆われて概ね晴れています。
熊本県の5日は、太平洋高気圧に覆われて概ね晴れますが、昼過ぎからは曇り、雨や雷雨となる所があるでしょう。
6日は、気圧の谷の接近と湿った南風の流入で、くもりで雨や雷雨となる所がありますが、昼過ぎからは晴れるでしょう。
天草地方の沿岸の海域(外海)では、5日は多少波がある程度でしょう。
6日は次第に波がやや高くなるでしょう。
内海では、5日、6日ともに多少波がある程度でしょう。

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