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短期予報解説資料1 2017年7月8日15時40分発表


2.主要じょう乱の予想根拠と
解説上の留意点

① 1 項①の前線は9 日にかけて西日本に停滞。
前線に向かって、南海上の高気圧の西縁をまわり北東進する下層暖湿気、
および長江河口方面から東北東進する下層暖湿気が流入するため、
西日本では9日にかけて九州を中心に大気の非常に不安定な状態が続く。

また、9 日未明以降は 1 項②の300hPa-30℃以下の寒気が西日本日本海側に接近し、
大気不安定はさらに強まる。
九州を中心とした西日本では8 日夜から9 日にかけて、上記の下層暖湿気が収束する地域を中心に
局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降るので、引き続き土砂災害に厳重に警戒し、
低い土地の浸水や河川の増水・氾濫に警戒・注意。落雷や竜巻などの激しい突風に注意。

西日本では、数日前と比較すると広範囲の顕著現象は発生しにくくなっているが、
上記 下層暖湿気の流入・収束する地域では、
狭い範囲ながらいまも非常に激しい雨等発生の可能性があり、
発生すると気圧場にほとんど変化がないため
同じ場所で雨量の多くなるおそれのあることに留意。

②北日本や東日本・南西諸島は、
9 日にかけて1 項③の500hPa リッジ・高気圧に覆われて晴れるところが多い。
日中の昇温に伴い、午後は山沿いを中心に大気の状態が不安定となる。
落雷や突風に注意。また、真夏日のところが多く、局地的には猛暑日となる。
熱中症などへの健康管理に注意。


大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第13号

平成29年7月8日04時56分 気象庁予報部発表

(見出し)
西日本では、9日にかけて局地的に非常に激しい雨が降り、大雨となる所が
ある見込みです。九州北部地方では、これまでの大雨により地盤の緩んでい
る地域があります。引き続き、土砂災害に厳重に警戒してください。

(本文)
[気圧配置など]
 梅雨前線が朝鮮半島から西日本に停滞しています。前線に向かって暖かく
湿った空気が流れ込み、西日本では大気の状態が非常に不安定となっていま
す。梅雨前線は9日にかけて西日本に停滞するでしょう。

[防災事項]
<大雨・雷・突風>
 西日本では、9日にかけて、激しい雨の降るところがあり、局地的に非常
に激しい雨が降り、大雨となるでしょう。


 9日06時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多いところで
  九州北部地方  150ミリ
  九州南部    120ミリ
  中国地方    100ミリ
です。

 九州北部地方では、5日からの雨量が600ミリを超える記録的な大雨と
なっているところがあり、地盤の緩んでいる地域があります。
 九州北部地方を中心に、9日にかけて土砂災害に厳重に警戒し、低い土地
の浸水、河川の増水に注意してください。
 また、9日にかけて、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。
発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全
確保に努めてください。

[補足事項]
 「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」は、本号限りとしますが、地
元気象台の発表する警報や注意報、気象情報等に留意してください。


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