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短期予報解説資料1 2017年4月28日15時40分発表 気象庁 予報部


1.実況上の着目点
①500hPa のトラフが28 日朝にかけ
て北海道を通過し、09 時観測では北
海道に-30℃以下の寒気が流れ込ん
でいる。
②気圧の傾きが大きい所があり、沿
岸のアメダスでは10m/s 以上のやや
強い風を観測している所がある。
③中国東北区に、500hPa5400m 付近
のトラフが進む。28 日09 時の高層観
測では、トラフ周辺で500hPa -30℃
以下の寒気を観測。トラフ前面にあ
たる沿海州南部~日本海で発雷を検
知。

2.主要じょう乱の予想根拠と解説上の留意点
① 1 項①のトラフ通過後も、北日本には500hPa で-27℃以下の寒気が残る。日中の昇温も加わって、
28 日は局地的に大気の状態が不安定となる見込みで、北日本や東日本では落雷や突風、短時間強雨に
注意。
② 1 項③のトラフは深まりながら、29 日には500hPa で-24℃以下の寒気(西・東日本で平年よりも10℃
程度低い)を伴って、29 日朝~昼過ぎにかけて西日本を、29 日午後は東日本~北日本を通過する見込
み。28 日夜にはトラフ前面の日本海に地上シアーラインが形成され、シアーラインは29 日に西日本~
北日本を通過する。シアーラインの周辺では、大気の状態が非常に不安定となるため、落雷や竜巻な
どの激しい突風、短時間強雨に注意。トラフの接近により、シアーライン上にスケールの小さな低気
圧が発生し北日本を通過するおそれもある。シアーラインの周辺を中心に、局地的な強風や高波にも
注意。

3.数値予報資料解釈上の留意点
総観場は最新GSM を基本とし、降水の分布・強度や風はMSM を参考にする。
4.防災関連事項 [量的予報と根拠]
①大雨ポテンシャル(18 時からの24 時間):高い所(100 ㎜以上)はないが、2 項の短時間強雨に留意。
②波浪(明日まで):高い所(3m 以上)はない。
③高潮(明日まで):大潮の時期。北日本太平洋側や西日本では注意報基準に接近・超過の所がある。
5.全般気象情報発表の有無 「雷と突風及び降ひょうに関する全般気象情報」を29 日5 時頃に予定。

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