天草花冷え
- Category: 話半分コラム 道具 技術
- 2012年04月10日

それでもまだ、若草のころ田の面にたつと吹き渡る風に
植えたばかりの早苗がしなやかになびいて行く緑の季節がある
石牟礼道子
水を張った水田に山々や人々が映りこむ様子が好き。
稲が伸びるまでのわずかな間に見える春の風物詩。
フライトの途中で眼下に見えた東南アジアの空を映す水田と、
山岳地帯の土色を刻む無数の段々畑を思い出す。
桜は散り続け、八重桜がぽつりと咲き始めた。
人は去り、人は来る。心に響く言葉だな。
あ、朝から雨の匂いがします。ヒヨドリは夏声に変わりました。