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風と技術習得  ~日記からひとつかみ~


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写真 いよいよシーズン タイダルラピッド・トレーニング 若宮

『本州のカヤッカーは技術的にうまいが、それだけに
風が吹いてる時の危険性について認識が甘いのではないか?
技術習得ばかりに目が行っているのではないか?』

 昔のノートを読み返していて、
2001年の伊豆のシーカヤックアカデミーで初めてお会いした、
新谷暁生さんとの浜での立ち話を思い出した。
本州だけではない、どこでもある話だと九州に帰ってから思う。


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 写真 宮崎サーフ講習(2日間)  日向市小倉が浜

 その日の外浦はオフショアが時々強く吹き、
海上レスキューが活躍していた。
 よくよく見れば試乗している人々の多くは
この強風の中、ぎこちない動作でパドルを風にさらして
ドローストロークやターンを試したりしていたと思う。

 その日以来、スクールのためのスクールでは
駄目だと思い続けている。
 強風の時にブレードを空中に上げれば、だれでも風で
なぎ倒される危険がある。川でも球磨川では良くあることだった。

 当たり前のことだ。だが、伝えていない。一日だけでは
確かに伝える時間はわずかしかないかもしれないが、
ドローストロークのやり方は伝えても、
肝心なことはほかにいくらでもある。
どうしたら伝えられるのだろう。

 夏のレジャーのシーズンが終わり、暇になると
考えることが増えてくる。

 昔のノートを読み返しては、
まだまだやることの多さに気づかされる。
 海のカヤッカーとして伝えることの大きさに対して
自分の準備ができていないから、口数が多くなるのかもしれない。
 未熟な人間ほど言葉が多いなあと自戒と反省の日々ですが、
カヤックはなんと言葉で伝えるのが難しいスポーツなのだろう。

 私が自艇参加者に細かいことまで
インストラクションを施すのはきっとそのせいです。
 
 自艇の方は納得いくまでスクールに来て欲しい。
自分の力で海を自由に行き来する為には
『身体を張れ』 です。
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