応急処置 もしもインナーハッチカバーをなくしたら?
- Category: カヤック メンテナンス&修理
- 2010年01月28日

昔、ダンが教えてくれた幾つかのことの一つ。
ハッチを十分に覆う防水の布をかぶせて、
デッキから引き抜いたバンジーコードの長さを調整して、
その上からかぶせて固定する。
水が溜まらぬように、布地の表面は張り気味にすること。
*インナーカバーが侵入した水の重さで垂れ下がらないように
下にフロストパック19QTやドライバッグを
動かないように膨らませて置いて
つっかえ棒のように使ってもよい。
パドリングジャケットの裾からバンジーコードを引き抜いて使っても良い。
防水布地はビニール袋、エマージェンシーシート、パドリングジャケットでも良い。
生き残るためにあるものはなんでも利用する。
注意点は波がインナーとカバーの間に溜まることがあるので、
下からわざと膨らませた防水バッグなどで布地が
水圧でたれないように支えておくと良い。
バウが波にかぶる海では必ず起きます。
サーフ講習ではハードカバーをしていても
インナーカバーがめくれそうになるほど大量の水が
インナーカバーの上にたまることがあります。
ダクトテープでハードカバーごと塞いでしまうのもあり。
また、普段のツーリング装備の中で何が利用できるか考えるのも面白い。
装備に対する考え方が深まる。
一番大事なのは出る前に確認すること。
『陸上でチェックすることが易しいからだ』
シンプルなダンの言葉を今も思い出します。
初心者に多いですが上陸した浜でPFD、スカートなどの装備を干す場合は
風に飛ばされぬように常に心がけること。
失ったときの事を考えみてください。