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7月15日のビバーク さらにその後


天草 シーカヤック824
人面岩マタグラッセ 南天草最南端 龍仙島にて 甑島はここから南に30キロ。


真っ暗な空、べたなぎから一瞬で20M/Sオーバーの強風、視界がなくなった豪雨、10度の急激な温度低下。

 時間がたつに連れて、ただ幸運だったことを実感しています。




コースの当日も普段も気象情報を確認し、その日の現場の海況をみてから講習を行っています。
 日本の西の端にある天草諸島では、そもそも台風など明らかな悪天候以外、気象庁の天気予報はまともに当たりません。

 前日の夕方の判断時と、当日朝6時の時点で、
前後の天気図の気圧配置・雲画像・雨雲レーダーの推移、およそ九州西方海上をメインに
およそ100キロ四方の風の状態をチェックします。

 台風発生後は高層気象図を連日ワッチし続けます。
気象状況をチェックして、判断をするのはシーカヤックの基本です。


結局、従来どおり、真夏でもパドリングジャケット、予備の乾いた下着
ビバークするための装備が必要ということでした。
 これらの装備を躊躇なく使いこなすこと。
体温が低下してからでは手遅れだということを再確認します。

 場合によっては、薄くて軽いものが役に立たないのを知ったとき、
皆はどうするのだろう。

 自分の腕前も経験も役に立たないことを知ったときと
おなじかもしれない。
運良く生き延びることができたとき、人は次に備える。か、やがて忘れてしまう。

 あらためて、経験が足りないという言葉を理解します。
 漕ぎ続ける限り、想像外のことがこの先も起こるのでしょうね。

朝起きてから、寝るまで、五感を研ぎ続けること。

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