天草立冬 ～伝えることの難しさ
- Category: 話半分コラム 道具 技術
- 2009年11月07日
危険の避け方を全て伝えることは難しい。
しかし、それを知ることはアウトドアスポーツの基本です。
『２日間にわたるカヤック講習有り難うございました。
本を読んでもよく理解できなかったことが、感じとしてはだいぶわかりました。
思い出しながら、練習を重ねて、また近いうちにチェックをしてもらいに伺います。』
～コース参加者からの御礼のメールから。
技術的なことは週末にスクールに通いながら、習得していける。
自分のカヤックフィールドに戻り、さらに練習を積み重ねていけば、ある程度までいける。
だけど、実際に海を漕いで渡っていくとき、ツーリングは
『ロールが出来れば大丈夫』のような単純なものではない。
危険な時にさっと手を差し伸べてあげたいけれど、いつでもガイドが
そばにいるわけではない。
だから、コースではその人の限界を知らせてあげる場所へ
連れて行き、力を試す、それを知る機会をつくります。
小さな、簡単な失敗で傷ついても良い。
その先にある失敗が許されない危険を察知して対応する力をつけてほしいと願っています。
自立する為には、まず、自分のポテンシャルを理解することが大事です。
『己を知る』
昔からある言葉です。
自ずと次の言葉が連想できますが、これすら、自分にはいまだに難しい課題です。