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天草諸島 フィールドインフォメーション 8月~9月


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テーブルサンゴの下に新しい海の危険  オニヒトデ 
2012年5月南西諸島で死亡例があります。烏帽子瀬にて


 リスクは変化するもの。
姿形を変えていくリスクに対応していく

季節的な気象・海況、漁、旬の味、ローカルルールや駐車場について

 天草諸島は気温も水温も高い季節になりました。
 日中、熊本市内が37度の時、本渡で34度くらいです。

 真夏は気温31度前後(日陰)、水温25~24度度前後です。
潮通しのよいところはラッシュガードでは冷たい。
『熱くなる前に常に冷やす』熱中症対策を念頭にこぎましょう。
身体を冷やす方法はいくらでもあります。
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 海水浴場の注意
7~8月の管理海水浴場からの出艇は場所により、
禁止されているか出艇場所が限られます。

 また、駐車場も込み合いますので、早朝や夕刻など時間をずらす工夫か、
出艇を避けたほうが無難です。
 初心者がビーチから出す/上陸する場合、
周囲に人や子どもがいないことは鉄則です。
 無用なトラブルは避けたいものです。
 


*主な風向き 
朝は南東微風でも、
天気が良ければお昼前後から南~南西が主に吹きます。
 例外はありますが夏の好天の日の南~南西風は夕方には大抵止みます。
 7月前半の日没は19時30分。
 風に慌てて退却せず様子を見ることも大事です。

 *風と海峡横断

 平日で風向きと易しい潮にあえば海峡にイルカを探しても良いです。
ジェットスキー、松島方面ではウエイクボード、
船舶の動きに十分な注意が必要です。

 早崎の瀬戸 
苓北町坂瀬川沖合い~通詞島~鬼池間の
早崎の瀬戸の土日祝祭日の観光船営業時間中は20艇前後の
観光イルカウォッチングボートが多数出ます。
 この時間帯にカヤックでイルカが見れるのは熟練者のみです。
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 *潮汐
 多島海の天草では、干満の差はいつも注意を払います。
大潮時はいつもは穏やかな瀬戸も波立つラピッドになります。

 ツーリングは風向きと潮の動きに注意をはらい、
手詰まりにならないように、どちらかを必ず味方につけて漕ぎます。
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 *漁・定置網
基本的なマナーの一つですが、定置網の横切りは避けます。
また網を沈めている印の旗ざおやウキ付近で留まらないこと。

 向かってくる漁船が何故まっすぐ自分にくるのか?
 カヤックの真下に見えない網や仕掛けがあったり、
漁港の付近などで、そこだけが船舶が通れる水深があることなど、
あなたも私もまだ知らない、理由があります。

 *天気図
可能であればツーリングに出る一週間前から、
MICSでおおよその風のパターン。
天気図で高気圧の力と等圧線のパターンを把握しておきます。

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 *逃げ場のない暑さ
日焼け止め、つばの広い帽子、クーラーバッグと飲料水、
冷えたフルーツなどは必需品です。
熱中症についての対策を調べておきます。
 熱いと午前に1L軽く飲んでしまう時があります。

2010
ヒョウモンダコ 牛深二子島にて

 咬まれれば40分ほどで死亡に至るそうです。
どこにでもいますが、満潮時、海の底になる転石帯の潮溜まり。
足首など露出せぬように、噛まれないように工夫します。

 また、スノーケルではたくさんの危険な生き物に
出会います。挙げればきりがありませんが、

だるまオコゼ、オコゼの類 :なにげに一番多くみかける。痛みで3日は眠れない
ガンガゼ、ウニ、ラッパウニ(丈夫で厚くPUコーティングされたグローブが有効、ただの軍手は不可)

 一番大事なのは、手足を置く前にその場所を良く見る。
 特にスノーケル初心者はPFDを着用することでかなりリスクを減らせる。

イラ:たいてい首、襟元から進入するので
皮膚にぴたっとしたラッシュガードが有効 天草特有?

 クラゲ類 とにかく素肌を出さないことが鉄則
ゆうれいくらげ:5メートル前後と触手が長いので本体に気がつかない。
潜る場所周辺を事前にカヤックで下見しておくこと。
 意識を失うほど激しい痛み 筋肉のつっぱり 2ヶ月くらいケロイド状の跡が残ります。
(*半年でなんとか傷跡が目立たなくなる。傷あとは2年たって消えました。)
現場ですぐにアロエ汁が有効で痛みが和らぎます。

カツオノエボシ :30年くらい刺された跡が孔状に残る場合がある
ホットケーキを焼くときに表面に出来る気泡が割れた跡の形に似ている。
アンドンクラゲ :ビシバシとキツイ痛み 自分はイテ!イテ!となんとか我慢できる痛み もちろん跡は残ります。
ギンカクラゲ :サーフィンでよく見かけます。自分はあまり痛くないのですが。。。個人差があるらしい

シロガヤ、クロガヤ。
ヒョウモンダコなど。

 知らなければ危ない生き物だらけです。
素手や素肌を露出して泳ぐのは危険です。
 潜る時は、長袖ラッシュガード、ロングジョン、
なければ襟元がしまるパドリングジャケット、ハイカットウエットブーツ・グローブは必携品です。

 子どもと一緒なら、応急処置バッグと危険生物図鑑は必携です。
事前に危険な相手を十分知れば少しは安心です。
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それから、このインフォメーション、少し漕げるようになった人向きの内容です。
 シーカヤックの初心者は基本が修得できるまで
信頼できるリーダーと海に出るように。
 いなければ、お近くのシーカヤック専門のスクール、ガイドに
相談してください。
 いつか自分の海にできるように、その日まで準備を続けてください。

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