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- Category: あまくさ 波情報 気象 海象データ
- 2026年09月08日
海上で風が吹くと、海面には波が立ち始め、立ち始めた波は風の吹く方向に進んでいきます。
波が進む速さ(以下、波速)より風速が大きければ、波は風に押されて発達を続けます。
このように、海上で吹いている風によって生じる波を“風浪”と呼びます。
風浪は発達過程の波に多く見られ、個々の波の形状は不規則で尖(とが)っており、強風下ではしばしば白波が立ちます。
発達した波ほど波高が大きく、周期と波長も長くなり、波速も大きくなります。
風浪の発達は理論上、波速が風速に近づくまで続きますが、強い風の場合は先に波が砕けて発達が止まります。
一方、風浪が風の吹かない領域まで進んだり、海上の風が弱まったり風向きが急に変化するなどして、
風による発達がなくなった後に残される波を“うねり”と呼びます。
うねりは減衰しながら伝わる波で、同じ波高の風浪と比較すると、その形状は規則的で丸みを帯び、
波の峰も横に長く連なっているので、ゆったりと穏やかに見えることもあります。
しかし、うねりは風浪よりも波長や周期が長いために水深の浅い海岸(防波堤、磯、浜辺など)付近では
海底の影響を受けて波が高くなりやすいという性質を持っています(浅水変形)。
そのため、沖合から来たうねりが海岸付近で急激に高波になることがあり、
波にさらわれる事故も起こりやすいので注意が必要です。
うねりの代表例は「土用波」で、数千km南方の台風周辺で発生した波が日本の沿岸まで伝わってきたものです。
土用波の波速は非常に大きく、時には時速50km以上に達することもあります。
日本の南方にある台風が、太平洋高気圧に進路を阻まれて日本のはるか南海上をゆっくり北上する場合、
うねりが台風自身よりも数日早く沿岸に到達することもあります。
通常、海の波は風浪とうねりが混在しており、それらをまとめて“波浪”と呼んでいます。
時には、風が弱く風浪がほとんど無いことや、複数の方向からうねりが伝わってくることもあります。
非常に強い風が渦状に吹き込む台風の中心付近では、様々な方向からの風浪とうねりが混在して、
合成波高が10メートルを超えることもまれにあります。
