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短期予報解説資料1 2025年6月30日15時40分発表 気象庁


亜熱帯高気圧


1.実況上の着目点
500hPa 5880m以上の亜熱帯高気圧が西日本付近に停滞
対応する地上の高気圧が東海道沖に停滞。
本州~南西諸島付近は、晴れて気温が上昇し、広く真夏日となり、
西~東日本では猛暑日となっている所がある。

② 500hPa 5580m以下の寒冷渦に対応して
オホーツク海を北東進する低気圧からシアーラインが沿海州付近にのびている。
周辺では気圧の傾きが大きくなり、北海道日本海側ではやや強い風や強い風が吹き、
波が高くなっている所がある。

③ ②の寒冷渦の南側で、
500hPa 5760m付近で-6℃以下の寒気(300hPaでは-33℃以下)を伴うトラフと対応する気圧の谷が
北海道付近を東進。
気圧の谷近傍では雷を検知、強い雨を解析。

④ ①の高気圧の縁を回る下層暖湿気の影響で、南西諸島付近では、雷を検知、激しい雨を解析。




2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点

① 1項①の亜熱帯高気圧は、7月2日にかけてゆっくりと東シナ海付近に中心を移す。
本州~南西諸島付近は、晴れて気温が上昇して、広く真夏日となり猛暑日となる所がある。
熱中症などの健康管理に注意(熱中症警戒アラート参照)。

② 北海道付近は、30日は、1項③のトラフと対応する気圧の谷が通過。
7月1日は、1項②の寒冷渦に対応してカムチャツカ半島に進む低気圧からのびるシアーラインが、
サハリン付近から千島近海に進む。

2日は、オホーツク海に発生する高気圧と2項①の高気圧との間で気圧の谷となり、
500hPa 5820m付近で-6℃以下の寒気を伴うトラフが通過する。
気圧の谷やシアーラインに向かう下層暖湿気、及び上空寒気の影響で、
大気の状態が不安定となる所がある。
落雷、突風、降ひょう、短時間強雨に注意。

③ 2項①の亜熱帯高気圧の北縁を回る300hPa -33℃以下の寒気を伴うトラフが、
7月1~2日にかけて東北地方~東日本付近を通過。
日中の昇温や高気圧の縁を回る下層暖湿気、上空寒気の影響で、
本州付近は7月2日にかけて、大気の状態が不安定となり、
雷を伴い激しい雨や非常に激しい雨が降り大雨となる所がある。

土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、落雷や突風、降ひょう、局
地的に竜巻などの激しい突風に注意。

④ 南西諸島では引き続き7月2日にかけて、2項①の高気圧縁辺を回る下層暖湿気の影響で、
大気の不安定な状態が続く。落雷、突風、短時間強雨に注意。

3.数値予報資料解釈上の留意点 総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

4.防災関連事項 [量的予報等] ① 雨量(18時からの24時間):多い所(100mm以上)はないが、2項
の短時間強雨に留意。② 波浪(明日まで):高い所(3m以上)はない。③ 高潮(明日まで):西~東日
本では、注意報基準を超過する所がある。
5.全般気象情報発表の有無 発表の予定はない。

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