短期予報解説資料1 2025年5月23日03時40分発表 気象庁
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- 2025年05月23日
気象庁
予報は発表された瞬間から過去のデータになる。未来は一方向ではない。
シーカヤッカーとして、現時点の解釈のポイントとして。
*1 流入する下層暖湿気の数値レベルが明確に記述されてない。
雨についてはあまり心配いらないが、降らないわけではない。
*2 『500hPa 5820m付近』梅雨前線の位置取りに注意。
*3 『やや強い風や強い風が吹き、波が高くなる所がある。』場所を選ばず、要注意。
*4 『5.全般気象情報発表の有無 発表の予定はない。』今のところで、まったくないわけではない。いつそうなるか、わからないだけ。
*5 天気予報は『毎日5時・11時・17時に発表』だが、随時発表される場合がある。注意。
*6 『2項②と③の低気圧や前線の予想には不確実性がある点に留意。』全く予想が外れることだってある。最新の状況/予想を確認する。
1.実況上の着目点
① 500hPa 5580m付近のトラフに対応して日本の東を北東進する低気圧から、
前線が伊豆諸島の東にのびている。
また、東日本太平洋側は気圧の谷となっている。
低気圧や前線に向かう下層暖湿気の影響で、伊豆諸島付近ではやや強い雨を解析。
低気圧や前線の周辺では気圧の傾きが大きくなり、
やや強い風や強い風が吹き、波が高くなっている所がある。
② 500hPa 5820m付近のトラフに対応して、低気圧が日本の南を東進。
③ 500hPa 5820m付近の正渦移流に対応して
華中~東シナ海にのびる前線に向かう下層暖湿気の影響で、
先島諸島付近では、非常に激しい雨を解析。
2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点
① 1項①の低気圧は、23日夜にかけてカムチャツカの東に進み、
前線は日本の東を東進する。
② 1項②の低気圧は、23日は伊豆諸島付近に、24日は関東の東に進んで、
25日朝までに不明瞭になる。
③ 1項③の前線上の華中付近に23日朝までに発生する低気圧が発達しながら、
23日は東シナ海に、24日は西日本付近に進み、
25日は西~北日本を東北東進して日本の東に進む。
また、低気圧からのびる寒冷前線が、24~25日にかけて南西諸島を通過する。
④ 2項③の低気圧や前線に向かう下層暖湿気の影響で、南西諸島では25日にかけて、
西日本では24~25日は、東~北日本では25日は、
大気の状態が不安定となり、雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降り大雨となる所がある。
西日本ではこれまでの雨の影響で、少しの雨でも土砂災害の危険度が高まる可能性がある点に留意。
土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、落雷や突風、
局地的には竜巻などの激しい突風に注意。
⑤ 2項①~③の低気圧や前線の周辺では気圧の傾きが大きくなり、
やや強い風や強い風が吹き、波が高くなる所がある。
西~東日本では25日にかけて、南西諸島では24~25日は、
北日本では25日は、強風や高波に注意。
3.数値予報資料解釈上の留意点 総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。
2項②と③の低気圧や前線の予想には不確実性がある点に留意。
4.防災関連事項 [量的予報等] ① 雨量(06時からの24時間):多い所(100mm以上)はない。
② 波浪(明日まで):伊豆諸島・近畿・四国・九州北部3m。
③高潮(明日まで):西日本では注意報基準を超過する所がある。
5.全般気象情報発表の有無 発表の予定はない。