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 ニセコなだれ情報  Niseko Avalanche Information


無断で転載

2024.03.12 Tuesday
author : ニセコ雪崩調査所
ニセコ雪崩情報92号 Niseko Avalanche Info No.92
山麓6時-1度降雪5cm湿雪融解 
モイワ800m-1.7度西北西2.8m湿雪降雪5cm 
見返り764m-4度南西0.8m降雪5cm視界わずか 
アンヌプリ1100m-5.1度西北西3.6m 
ビレッジ1000m-3.7m西北西4.4m 
ヒラフ花園-4.0度南南東3.9m(昨20時15m/s) 
花園800m-1.3度西北西0.3m 
日本海弁慶岬風弱く(昨23時北西8m/s) 
神威岬西南西5m(昨19時12m/s) 気圧1013hPa波高0.8m、



顕著なふきだまりの発達はなくゲートの外側の一般的斜面の雪崩リスクは低い。
各山頂ゲートは開けられる。
標高1000m以上の急な未滑走急斜面では斜面の向きにかかわらず常に用心を。
雪崩走路の谷底にとどまらないこと。滑らないこと。

事故が頻発している。人が増えれば事故も増える。
滑るところがなくなれば人々は雪を求めあるいはゲストを喜ばせるために周辺の山に足を運ぶ。
そして素晴らしい新雪斜面を見つける。しかしそれを繰り返せば当然事故が起こる。
狩場山、利尻岳、イワオヌプリ、羊蹄山、北海道の雪崩事故が増えている。
ハインリッヒの法則に従えば今後も事故は起こる。

冬山の危険を理解せずその知識が付け焼刃なまま、滑るためだけに山に入るからだ。
山が危険だから事故が起こるのではない。
危険の意味を理解せずに山に入るから事故が起こる。
無知だから事故を起こす。この時期に谷を滑ることは非常識なことなのだ。
たとえ今日が良くても明日はわからない。
経験が役に立たないことを知っているか? 
多くは事故に遭って初めてそれに気付く。

山はまだ春ではない。谷のスラブは安定していない。
ガイド、リーダーには人の命を預かる大きな責任がある。

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