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短期予報解説資料1 2021年7月8日03時40分発表 気象庁


今週一週間は南西風祭り継続中です!サーフィンには良いのだけど。。。。


1.実況上の着目点
① 500hPa では、日本の南の亜熱帯高気圧の勢力が強く
北側の 5820~5880m 付近で強風軸が明瞭。
地上では梅雨前線が朝鮮半島から日本の東へのび、
前線に向かって太平洋高気圧の縁を回る
下層暖湿気(7 日 21時の高層観測で福岡の 850hPaθe354K)が流入し、
前線の活動は引き続き活発。
中国地方では雷を伴って激しい雨を解析している所があり、山陽でも激しい雨を解析。

② これまでの大雨により、中国地方を中心に
地盤の緩んでいる所や増水している河川がある。



2.主要じょう乱の予想根拠と解説上の留意点
亜熱帯高気圧の勢力は9 日にかけて大きな変化がなく、日本の南で勢力を維持する。
このため、梅雨前線は西日本日本海側から東日本を通って日本の東に停滞し、
8 日朝には前線上の日本海西部に低気圧が発生し、
9 日夜にかけて東北東進し北陸付近へ達する見込み。
低気圧や前線に向かって850hPaθe345K 以上の下層暖湿気の流入が持続し、
前線の活動は活発な状態が続くため、
8 日は西日本では日本海側に加えて太平洋側でも非常に激しい雨や激しい雨の降る所があり、
局地的に猛烈な雨が降るおそれもある。

9 日は、西日本から低気圧が接近する東日本にかけて激しい雨が降り、
東北地方でも大雨となる所がある。
8 日は西日本を中心に土砂災害に厳重に警戒し、
9 日にかけて西日本~東北地方では土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒・注意。

② 西日本~北日本では大気の不安定な状態が続くため、落雷、突風、降ひょうに注意。
九州北部地方では、竜巻などの激しい突風にも注意。

③ 梅雨前線は、10 日にかけても本州付近に停滞するため、
西日本から北日本では大雨となりやすい状態が続く見込み。
これまでの大雨により西日本~北日本では地盤の緩んでいる所があるため、
少ない雨量でも土砂災害の危険度が高まるおそれがある。

3.数値予報資料解釈上の留意点 総観場は最新GSM を基本とし、量予想や降水分布はMSM、LFM も参
考とするが、前線や低気圧、強雨域の位置等は初期値変わりがあり、不確実性があることに留意

4.防災関連事項 [量的予報と根拠]
①大雨ポテンシャル(06 時からの 24 時間):九州北部 150、中国120、近畿・東海100mm。
②波浪(明日まで):高い所(3m 以上)はない。
③高潮(明日まで):大潮期間。
西・東日本で注意報基準を超える所がある。

5.全般気象情報発表の有無 「大雨に関する全般気象情報」を5 時頃発表予定。

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