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短期予報解説資料1 2020年4月17日03時40分発表 気象庁 予報部


長崎海上気象
17日03時観測 17日07時00分発表

観測実況
17日03時
チェジュ 南 5ノット 雨 1014ヘクトパスカル 16度 10海里
福江 西 4ノット 曇 1018ヘクトパスカル 13度 7海里
モッポ 南東 11ノット 雨 1015ヘクトパスカル 12度 10海里

予報
長崎西海上
海上強風警報 海上濃霧警報継続中
今日
風  南 30ノット(15メートル) 17日21時までに
   35ノット(18メートル)
天気 曇時々雨 後 所により雷を伴い 所により霧
視程 3海里(6キロ) 17日15時までに
   所により0.3海里(0.5キロ)以下
波  1.5メートル 17日21時までに 2.5メートル

明日
風  西 30ノット(15メートル) 18日15時までに 北西
   20ノット(10メートル)
天気 晴時々曇 所により雷を伴う
視程 5海里(10キロ)
波  2.5メートル 18日21時までに 1.5メートル




短期予報解説資料1 2020年4月17日03時40分発表
気象庁 予報部

1.実況上の着目点
① アリューシャンの南の発達した低気圧からのうねりが、
東北太平洋側や関東地方に達し、波が高くなっている。

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② 華北の 500hPa 5520m 付近には -24℃以下の寒気を伴った寒冷渦があり、
また、寒冷渦の直下には低気圧があって共に東南東進。
低気圧に向かう下層暖湿気の流入が強まり、
16日21 時には、東シナ海から華中にのびる前線が顕在化。

③ 東日本の 500hPa 5580m 付近には -24℃以下の寒気を伴ったトラフがあって東南東進。
トラフの影響で東海道沖から伊豆諸島にかけて、活発な発雷を検知。

2.主要じょう乱の予想根拠と解説上の留意点

① 関東地方や伊豆諸島では、17 日夕方にかけて、引き続き1 項①の低気圧からのうねりが到達する。
うねりを伴った高波に注意。

② 1 項②の寒冷渦は、-24℃以下の寒気を維持して東南東進し、
18 日に日本海を東進して18 日夜には東日本に達する。
寒冷渦直下の1 項②の低気圧も、寒冷渦と共に東南東~東進し、
18 日夜には北陸地方に接近する。

一方、1 項②の前線は寒冷渦の移動に伴って東進し、
18 日朝には前線上の紀伊半島付近で低気圧が発生して発達しながら東北東進し、1
8 日夜には関東の東海上へ進む。
これらの低気圧の周辺では気圧の傾きが急になり、
17 日夜には最大風速35kt[GW 級]、
18 日夕方には最大風速45kt[GW級]の勢力となる。
東北太平洋側を中心に、18 日は非常に強い風が吹き、しけとなる所がある。
西日本では18 日にかけて、東日本や北日本では18 日は、
暴風や強風、高波に警戒・注意。

③ 2 項②の低気圧や前線に向かって 850hPa θe 315K 以上の下層暖湿気が流入し、
上空の寒気の影響も加わって、
西日本から東北地方の広い範囲で大気の状態が非常に不安定となり、
雷を伴った非常に激しい雨が降る所がある。
西日本や東日本では17 日夕方から18 日にかけて、
竜巻などの激しい突風や落雷、降ひょう、短時間強雨に注意。

東日本では18 日、東北地方では18 日午後は、土砂災害や低い土地の浸水、
河川の増水や氾濫に注意・警戒。

④ 1 項③の寒気を伴ったトラフの影響で、東海地方を中心に、
引き続き17 日昼前にかけて、大気の状態が不安定な状態が続く。
落雷や突風、降ひょう、短時間強雨に注意。

3.数値予報資料解釈上の留意点 総観場はGSM を基本とし、
量予想や降水分布はMSM やLFM も参考。
日本海の低気圧の中心位置については、MSM も参考とする。

4.防災関連事項 [量的予報と根拠]
① 大雨ポテンシャル(06 時からの24 時間):四国120mm、東海100mm。
② 波浪(明日まで):東北・関東5m、伊豆諸島・東海4m、北陸・近畿・中国・四国3m。

5.全般気象情報発表の有無 「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」を5 時頃発表予定。

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