ウォーターフィールドカヤックス2020ニューモデル Rir 『リル』ソフト
- Category: カヤック・レビュー
- 2020年03月18日
ロックガーデンにゲストを案内するガイドがどのくらいいるのか知りませんが、
荷物を積んだ状態でもカヤックの動きが良い。
太平洋に比べると、穏やかな海況が多い天草西海岸にぴったり。
シーカヤックが入れるかギリギリサイズのタイドプール、
通路幅が狭い洞窟、海食洞での取り回しが楽。イージー。
それでいて横方向の安定感のバランスの良さ、

シメスタ、不知火Ⅱ、アラシなどの5メートル級の
ほかのカヤックに比べれば、凪の海での船足は遅いほうですが、
わずかな/小さな追い波でも向かい波でもあれば
迅速な移動が得られる。こっちのほうが大事な能力。
ベタ凪の時にゲストに迅速に接近することはまずありません。
バウデッキがフラットで、デッキパッドとの相性が良く
荷物が安定します。
ヘルメット、0.5~1Lペットボトル、ナロゲンボトル、
アクアパックのラージケース(1/50000地形図、車の鍵、携帯電 話)パドルリーシュなどが装着。
ハッチがシングルでシンプル、
洗い物が少なくなり、洗うのにも気を使わない。
海水/塩分が凹みに残りにくい。

デッキラインは標準。
艇は短いのでラダー要らない。
斜め風にも、ほぼたたない。風上へむいても、波にあおられて向いても
修正が簡単で、小さな力で修正が可能。
トータルでコントロールが楽です。
初心者はその分、スターンの滑りをコントロールするヨロコビに気が付く。
いかにケツを滑らせるか?が楽しいカヤックです。

ウォーターフィールドカヤックス2020ニューモデル Rir 『リル』

オプション パドルフロートレスキュー補助のセーフティストラップ
今回、ガイド、インストラクターの
デモンストレーションのために装着していただきました。
緊急時に膨らませたパドルフロートを装着したまま、
スペアパドルで漕ぐとき、どうなる?

Rir SOFT
ロックガーデンにおいても、誰でもコントロールが楽しいソフトチャイン仕様
ワンデーツアーに十分な積載量
ワンアクションで開閉できる大きくてシンプルな前後ハッチ。
穏やかな海況では安定感のあるショートボート。





コックピット部分のキールラインにカーボンレール補強仕様
サイブレスはプロトタイプから、さらにフィット感が向上。
自分でカスタマイズする必要がなくなりました。


Rirが一番発揮する能力は
大きさにかかわらず、波があるときのスルスルとした機動力の高さ。快適。
追い波サーフィン、向かい波の処理、波の乗り継ぎにストレスなし。
テイクオフ時の俊足。
フォワードストロークの反応の良さ。
追い波に出遅れないワンストロークでのクイックスタート。
バウ・ドロップ(ブレードを落とすだけ)、バウ・ラダーからブレードを水から抜かずに1手で
スターンラダー・ドローへのコントロールが得意です。
また、動きが軽快なショートボートなので、ある程度ブレードが大きくても
手首や間接に負担が少ないです。
ミディアムブレードのマーシャス・コアと相性良いです。
一度でも、サーフでブローチングを体験すれば、
いままでになかったシーカヤックだと気が付きます。
ホールやウェーブでのサイドサーフィン中の
ホワイトウォーターカヤックのようなイージーな反応です。
シーカヤックではない?と思うほど。