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短期予報解説資料1 2019年11月22日03時40分発表 気象庁 予報部


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短期予報解説資料1 2019年11月22日03時40分発表
気象庁 予報部

1.実況上の着目点
① 沖縄の南には台風第27 号があって北に進んでいる。
先島諸島の海上では非常に強い風が吹いて、大しけとなっている。
台風本体の雲域では雷を伴って非常に激しい雨を解析。

② 南西諸島から東シナ海にかけて、南東から850hPaθe 330K 以上の下層暖湿気が流入し、
大気の状態が不安定。対流雲が発達して強い雨を解析している。

③高気圧が東日本にあって東進。
高気圧の縁をまわる下層暖湿気が東日本の太平洋側に流入し、下層雲が広がっている。
伊豆諸島では弱い降水を解析。

2.主要じょう乱の予想根拠と解説上の留意点

① 台風第27 号は勢力を弱めながら北上を続け、
22 日夜には中心付近の最大風速35kt[GW 級]で先島諸島を通過。
23 日朝には東シナ海で熱帯低気圧に変わる。
先島諸島では22 日、高波に警戒、強風に注意。

また、台風本体の発達した対流雲がかかるため、雷を伴って非常に激しい雨が降る所がある。
土砂災害や河川の増水、低地の浸水に注意。

② 22 日朝までに、東シナ海から日本の南にかけて前線が顕在化。
23 日にかけて前線に向かって850hPaθe 330K 以上の下層暖湿気の流入が続く。
前線近傍の南西諸島では、23 日かけて大気の状態が非常に不安定となり、
雷を伴って激しい雨の降る所がある。
土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水、落雷や竜巻などの激しい突風に注意。
また、気圧の傾きが大きい状態が続くため、強風や高波に注意。


③ 1 項③の高気圧は23 日にかけて日本の東を東進。
22 日には東日本太平洋側に海上からの南東風と陸上からの北寄りの風による地上シアーラインが形成。
シアーラインに向かって高気圧の縁辺をまわる850hPaθe 315K 以上の下層暖湿気が流入し、
大気の状態が不安定となる。
伊豆諸島では局地的に対流雲が発達して激しい雨の降るおそれがある。
23 日にかけて土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水、落雷や竜巻を伴う突風に注意。
また、気圧の傾きが大きくなるため、22 日夜から強風や高波に注意。


4.防災関連事項 [量的予報と根拠]
① 大雨ポテンシャル(06 時からの24 時間):伊豆諸島・沖縄150、奄美120、東海100mm。
② 大雪ポテンシャル(06 時からの24 時間):高い所(注意報級以上)はない。

③ 波浪(明日まで):沖縄6、小笠原諸島5、伊豆諸島・奄美4、北日本から西日本の各地3m。
5.全般気象情報発表の有無 5 時頃に「台風第27 号に関する情報(総合情報)」を発表予定。

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