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週間天気予報解説資料 2019 年 8 月 28 日 10 時 00 分 発表 気象庁予報部 予報期間 8 月 29 日から 9 月 4 日まで


昨日天草は、2回、停電がありました。
天気予報の根拠は何か?知ってますか。今、 わからないところは読み飛ばしていいです。
何度も出る特定のキーワードは後で調べたくなるはず。




週間天気予報解説資料 2019 年 8 月 28 日 10 時 00 分 発表
気象庁予報部
予報期間 8 月 29 日から 9 月 4 日まで

1.アンサンブル資料
●アンサンブル(ENS):期間を通して、5820m付近のトラフが華中~黄海付近に留まりながら次第に弱まり、サブハイに対応する日本の南の500hPa高度≧5880mの領域が、
期間の中頃を中心に台湾付近まで強く西へ張り出す。
また、期間の中頃と終わりに5700m付近のトラフがサハリン付近を東進する。
地上は、期間を通して、高気圧が日本の東から日本の南に留まり、
西・東日本付近からその日本海沿岸付近に前線が停滞する。
期間のはじめ、北日本付近にある低気圧は千島の東へ東進、
期間の中頃に別の低気圧がサハリン付近を北東進する。

●500hPa基本場(週間予報支援図)
:実況は、中国東北区~華中付近にトラフがあって、日本付近はやや西南西の流れ。
西・東日本の日本海側と北日本が負偏差、その他は正偏差。
予報期間は、沿海州~朝鮮半島付近がトラフで、サブハイが西・東日本付近まで張り出す。
日本付近は西南西の流れで、北日本の一部を除き正偏差に覆われる。

●31日~9月1日
:華中付近に5820m付近のトラフが停滞し、西・東日本太平洋側を覆っていたサブハイが
西・東日本を広く覆って、日本付近は西南西の場となる。
5700m付近のトラフが浅くなりながらサハリン付近に進む。
地上は、低気圧が沿海州付近からサハリン付近まで北東進、
日本の東の高気圧が日本の南まで張り出し、
前線がゆっくり北上しながら西・東日本付近~日本海沿岸部に停滞。
北~西日本は、前線や湿った空気の影響で雲が広がりやすく、雨が降る所が多い。
1日は東・西日本の太平洋側は高気圧縁辺流で雲が広がりやすい。



●2~3日
:引き続き日本付近は西南西の場で、次の5700m付近のトラフが日本海北部付近に進む。
地上は、日本の東の高気圧が引き続き日本の南に張り出す。
前線は西・東日本の日本海沿岸部に停滞、西・東日本に高気圧を回る暖湿気が流れ込む。
北~西日本は前線や湿った空気の影響で雲が広がり、日本海側を中心に雨が降る。

●4日
: 引き続き5820m付近のトラフが黄海付近にとどまり日本付近は西南西の場で、
5700m付近のトラフは千島付近に進み、中国東北区付近にリッジが進む。
地上は、北海道付近に高気圧がかかり、前線は西・東日本の日本海沿岸部に停滞する。
北日本では高気圧に覆われ晴れる所もあるが、北~西日本は前線や湿った空気の影響で雲が広がり、
日本海側を中心に雨が降る。

●沖縄・奄美:湿った空気の影響で雲が広がりやすく、雨が降る日もある。

・ アンサンブル(ENS)/27メンバー
:6日に前線の主要な降水帯を東西日本上に予想しているメンバーが5つ、
日本海沿岸部に予想するメンバー13、日本海上に予想するメンバー9ある。

・ スプレッド
: 昨日資料と比べて、期間を通して縮小(2日目は同値)した。
特定高度線は、日本周辺では比較的揃っている。
期間の終わりに、サハリン付近を通過する5700mのトラフの表現でばらつく。

・ 降水頻度分布
:昨日資料と比べて、1日は北・東日本の日本海側で縮小した。
また、2日は西~北日本の日本海側、3日は西~北日本に広く拡大した。

・ 予想T850時系列
:北・東日本では期間の中頃まで正偏差、期間の終わりは平年値近傍。
西日本と沖縄・奄美は平年値近傍で推移。

2.防災事項等
・ 西日本を中心に、31日にかけて前線や湿った空気の影響で大雨となる所がある。

3.明後日予報(3時40分発表の短期予報解説資料も参照)
・ 寒冷渦が中国東北を北東に移動、サブハイが日本の南から本州の沿岸部に張り出し、
前線が西日本から次第に東日本にのび出す。

・ 西日本は曇りや雨となる。
東日本ははじめ晴れる所もあるが、次第に曇りや雨となる。
南西諸島は高気圧縁辺の湿りが入りやすく、曇りや雨となる。
北日本は湿った空気の影響で曇りで雨の降る所がある。

4.全般週間天気予報(案)

・ 北~西日本は、低気圧や前線、湿った空気の影響で曇りや雨の日が多い。
・ 湿った空気の影響で雲が広がりやすく、雨が降る日もある。
・ 最高気温は、北日本はおおむね平年並で平年より高い日もある。
東日本は平年並か平年より高く、西日本は平年より低い日が多い。
沖縄・奄美は、おおむね平年並。最低気温は、全国的に平年並か平年より高い日が多い。


この資料は、気象事業者等が、気象庁の提供する週間天気予報の根拠を理解するための補助資料であり、
そのままの形で一般に提供することを想定して作成したものではありません。

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