タイダルラピッド・トレーニング tidal rapid training
- Category: 話半分コラム 道具 技術
- 2006年04月03日

この日は突然ラピッドが出現。背景は天草上島有明町方面
有明海の干満差は大きいところでは5メートルちかくなります。
その大量の海水がジョウゴの口のように狭い、
幅5キロの早崎海峡に押し出されてきます。

さらに天草灘からの強い西風が波をより高く切り立たせたり、
有明海の奥から吹き始めた北東の風が
表面の水を吹き寄せ、海は盛り上がります。
とはいっても、最大で2メートルくらいしか波が立ちません。
有明海という小さな内海では波がそれ以上大きくならないのです。
たとえば琵琶湖と太平洋では風が起こす波の高さの限界は違うものです。
もし、この海峡の幅が半分の2キロくらいしかなければ
すごいことになっているでしょう。
シーカヤックのトレーニングといえば、こんな状況でわざとひっくり返って起き上がる
ロールの練習などでしょうか?
この日の条件だとロールが流水で9割は成功して、
一日40キロくらい漕げるようになったら楽しめると思います。
数字が低くなるほど、精神的な不安が増大するものです。
距離は漕げたほうがよいし、スキルはあるほど良い。
最初は怖いかもしれないけれど、経験者が腕と心を磨くには良い場所です。
初心者はもっと優しい『流水/ホワイトウォーター』からはじめます。