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再掲載 ジャクソンカヤック 2016ロックスター フィッティング フットブロック/フットフォームの作り方 ポジションのセッティング その2


ジャクソンカヤック 2016ロックスター フィッティング フットブロック/フットフォームの作り方 ポジションのセッティング その2220.jpg
2年間かけて、ほぼ完成状態まで作りこんだフットフォームをベースに
上材80ミリ、下材40ミリの2枚のフォームブロックを上下合わせて削り出す。



 バウの形を前後左右、上下から
よく観て,
80ミリ、40ミリ 暑さの異なる2枚のフォームを少しづ削っていきます。
ロックスターのバウの内側に押し当ててみて、
ひたすらあたりを削る作業です。

 上・下ある程度形ができたら、2枚を養生テープで仮固定して
さらに形を作りこんでいきます。



 画像では下材が3センチくらい、上材に比べてとびでていますが、
これは、はめ込むときに下材がクサビの役目をするためです。
最終的に両足の掌底を置く場所はフラットになるようツラを合わせます。

(*踏む場所は、実はマウスみたいな薄いお椀をかぶせた形状にしても可、
足指でじゃんけんができたり、リモコンが掴める人はお試しください)


 ベースのブロックはよく切れる包丁で切り出しますが、
仕上げの削り作業は、今回はオルファで刃を新品に替えて行う。
厚さがそれぞれ80、40ミリだと何とかなります。

ジャクソンカヤック 2016 ロックスターjacksonkayak.2016 rockstar05132.jpg
ハンド・スペースゴジラ?



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ゴープロと、レスキューバーのくぼみに対応した削り出し作業2か所
やっとくと、やり直しの際、フットフォームの取り外しが楽になります。


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バウの厚さより若干太いので、
右手でバウデッキのセキュリティーバーを引き上げながら
少しだけ余裕のできた空間に
完成したフットフォームを左手でぐりぐりねじ込む。

 最後に実際にシートに座って通常のフィッティングで座り
足で力いっぱい押し込む。
 (*これは歯医者で虫歯の削りあとに、銀をかぶせるときと同じです)

 何度も足裏感覚を確かめます。
この作業は納得いくまで行います。
合わない時は引きずり出して、削るを繰り返すだけ。

 フィールドが近いなら漕ぐのが一番。
部品数がフォーム2枚と少なく、拭けば乾きも早いので、
修正作業にすぐに入れます。


 足を踏み込む部分の削りすぎに注意。
へこむまで削るのではなく、掌でマウスを包み込むような形でもよい。
あるいは、ボートが垂直に立った時にまっすぐ踏めるように、
僅かに斜めに削るのもおすすめ。
削る方向はわかりますね?
車のアクセルペダルと同じ向きです。


 もし、削りすぎたら、失敗した部分を
いったん四角くオルファなどできれいにカットして
そこに新しい四角いパーツを張り直せばよい。
取り換え可能なので、何度でもやり直せるし
あとで交換パーツとして新しい形を試せます。



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ついでにバウ側のセンターウォールを取り外して
両足のかかとが当たる部分も削り出す。
この作業はフォームにねじを直接いれるので、何回もできません。

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センターウォール外す

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プラスティック製固定版を中から見たところ。

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必要な分だけ削る。
今回、ウォールの前側下部はもともとカーボンレールに
触れていないので削ります。

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フットフォームの上材と下材がクサビのように押し込まれて、
完全に内寸に収まった状態です。

 納得いくまで、削ってははめて確認、また外して削る繰り返しです。

上下二枚のフォームの面がフラットになっています。


センターウォールなしだとこんなにルーミー広々
だけど水圧でバウがつぶれるから、削り次第、元の位置へ戻します。

228.jpg
ねじ止め 3本。

229.jpg
装着後、横から撮影。足入れ改善!出すのも簡単。

注意:
この作業で不用意に削りすぎると、
デッキから、支柱の働きをするフォームによる
ボトムへの圧力が低下して、ボトム側にへこみができる場合があります。やりすぎないこと。
 ただ、多少へこんでも操船に違いはない。
昔のライオット、アストロ、フレアー、などの波打つようなボトムまではいかない。


エスキモー/ZWO、
RIOT/フレアー47、オルビッツ47、
JK/2013ロックスター、
07スター、10スター、
2016ロックスター、
2016ロックスターコンペティションと
8回目のフットフォーム製作になるとそれなりに効率が良いかも。

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